※この記事は、借金500万円を経験した私が、
任意整理を知らずに後悔した体験をまとめたシリーズの一部です。
借金は「頑張れば何とかなる」うちは、まだ地獄の入口です
この記事は、
**「まだ返せているけれど、限界が近い人」**に向けて書いています。
特定の手続きを勧める記事ではありません。
私がなぜ500万円まで我慢してしまったのか、
そして、本当はもっと早く知るべきだった選択肢についての話です。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、限界は静かに近づく
借金で苦しんでいる人の多くは、
最初から「もう無理だ」と思っているわけではありません。
- まだ支払いはできている
- 延滞はしていない
- 何とか生活は回っている
だから、こう思います。
「まだ大丈夫」
「自分は自己破産するほどじゃない」
私も、まったく同じでした。
支払いに追われながら、
「働けば返せる」
「今だけ我慢すればいい」
そうやって判断を先延ばしにし続けた結果、
気づいた時には、選択肢がほとんど残っていませんでした。
借金が増えていった、現実的な理由
私の借金は、
浪費やギャンブルが原因ではありませんでした。
夫は再婚で、
前の結婚で生まれた子どもが3人おり、
毎月9万円の養育費を支払っていました。
それに加えて、
- 住宅ローン
- リフォーム代の分割払い
- 前妻との間に作った借金
夫はブラックでカードが作れず、
支払いの管理は、私が何とかするしかない状況でした。
独身時代に貯めていた貯金は、
生活を回すために、少しずつ減っていきました。
子どもが生まれ、
産後に体調を崩して働けなくなり、
親からの援助もありましたが、それだけでは足りませんでした。
そこで私は、
生活費や日用品の不足分を、
クレジットカードで補うようになりました。
クレジットカードは「自分のお金」ではなかった
限度額がいっぱいになると、次のカードを作る。
キャッシングをして、別の支払いに回す。
今思えば、
カードの限度額を**「自分のお金」だと錯覚**していました。
- 作れるカードは作り尽くし
- キャッシングも限度額いっぱい
- 新しいカードはもう作れない
この時になって、
「もうダメだ」と、初めて自覚しました。
借金は、約500万円。
冷静に考えれば、明らかに異常な金額です。
それでも当時の私は、
「まだ自己破産するほどじゃない」
「働けば何とかなる」
そう思い込んでいました。
でも実際は、
月々の支払いのほとんどが利息で、
元金はほとんど減っていなかったのです。
500万円という金額は、
“頑張れば返せる借金”ではありませんでした。
**“判断を先延ばしにすると壊れる金額”**でした。
自己破産ではなく、個人再生を選んだ理由
正直に言えば、
自己破産という選択肢もありました。
でも、どうしても避けたいことがありました。
それは、実家の母に心配をかけたくなかったことです。
自己破産をすると、
母が私のために掛けてくれていた
生命保険の解約返戻金も、
財産として扱われる可能性があります。
それを母に知られることが、
どうしても耐えられませんでした。
今だから言えますが、
事情がなければ、自己破産の方が
支払いもなく、気持ち的には楽だったと思います。
自己破産は、決して「逃げ」ではありません。
現実的で、合理的な選択肢のひとつです。
私が個人再生を選んだのは、
ただ、母に心配をかけたくなかった。
それだけの理由でした。
もう一つ、知っておいてほしかった選択肢
今振り返って、
一番後悔していることがあります。
それは、
「任意整理」という選択肢を、この段階で知らなかったことです。
私は最終的に個人再生を選びましたが、
借金の額や状況によっては、
任意整理で十分だった人もいると思います。
任意整理は、
借金をゼロにする手続きではありません。
でも、
- 利息を減らす
- 返済額を調整する
- 生活を壊さずに立て直す
「返せなくなる前」だからこそ使える人が多い方法です。
当時の私は、
その存在すら知りませんでした。
相談する前、ただ「楽になりたかった」
相談する前の私の気持ちは、とても単純でした。
正しい答えを知りたいわけでも、
立派な選択をしたいわけでもありません。
ただ、
この苦しさから、一度外に出たい。
それだけでした。
判断は、話を聞いてからでいい
借金は、
**金額よりも「一人で抱えている時間」**が
人を追い詰めます。
私は500万円まで我慢しました。
でも、もっと早く相談していれば、
違う選択肢があったと、今でも思います。
判断は、
苦しくなり切ってからじゃなくていい。
話を聞いてからでいい。
今振り返ると、
私が一番後悔しているのは、
「任意整理」という選択肢を、
この時点でまったく知らなかったことです。
もしあの頃、
利息を止めて、
返済額を現実的な金額に調整する方法を知っていたら、
借金は500万円まで膨らまなかったかもしれません。
次の記事では、
「任意整理を知らなかったことで、何が詰んだのか」
当時の状況を振り返りながら、正直に書きます。

